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映画『ザ・コンサルタント』感想!薄気味悪いサイコパス映画!

2017/06/04

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ザ・コンサルタント 映画
先日『ザ・コンサルタント』という映画を観ました。とりあえず映画を観たかったので適当に選んで入ってみましたがいまいちでしたね~。。ただ自閉症やサイコパスの不条理なんかはとてもよく描かれていました。

ネタバレはなるべくしないように書いていきますので、これから観ようか迷っている人も参考にしてくださいね!

私的評価:70点

先に触れておきますが、邦題では『ザ・コンサルタント』となっていますが、原題では『The Accountant』つまり「会計士」です。主人公は会計コンサルタントをしているからこの題名なのですね。







あらすじ

田舎町のしがない会計コンサルタント、クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)に舞い込んだ、大企業からの財務調査依頼。彼は重大な不正を見つけるが、なぜか以来は一方的に打ち切られる。その日から、何者かに命を狙われるウルフ。

実は彼は、麻薬カルテル、武器商人、殺し屋、マネーロンダリングの達人など、世界でもっとも危険な顧客を抱える“裏社会の掃除屋”でもあった。数字に関して天才的頭脳を持ち、完璧な闇の計算術で悪人たちの裏帳簿を仕切る一方、命中率100%の狙撃の腕と暗殺術を身につけた彼は決して彼らの餌食になることはない。

アメリカ政府も彼の存在に目をつけ、身元を洗うが、名前は偽名、本籍・私生活も不明すべてが謎につつまれたウルフの正体をつかめない。
そして彼の周りで大量に挙がる死体の山――大企業の不正を暴き、マフィアと違法な取引を重ね、国に追われてまで危険な仕事に手を出す、この男の真の目的とは?

良かったところ

この映画で良かったところももちろんあります。

主人公の演技がいい

まず、ベン・アフレックのキャラクターが自閉症なのですが、そのキャラクターの異常さというのはうまく表現できていたと思います。数学に強く、会計士としては優秀なのですが、部屋での行動や会話をするときの対応は変です。少しずつズレているので、はっきりと異常だとわかるのではなく、なにか変、という不気味さがあります。

ベン・アフレックはこの難しいキャラクターをうまく演じているのではないかと思います。父に対する狂気や仕事に対する執着など、表情のあまりないというキャラクターなのに微妙な変化でこのキャラクターを表現できていると思います。

殺人シーン

主人公は裏の顔が殺し屋なのですが、その殺人の方法が鮮やかですね。殴って意識を失わせる、というところで止めずに、意識を失わせたあとに銃で頭を打ち抜きます。相手を投げて上から組み伏せて頭をドンッ、って怖っ!w
これはガンフーが話題になった『ジョン・ウィック』に近いな、と感じました。これは銃と接近戦の融合という新しいアクションの型でしょう。

そして殺すまでの躊躇のなさというのが素晴らしいですね。プロの暗殺者は映画のように殺すまでに話したりはしません。相手が対応できない瞬間に銃を撃つのですね。この早さが主人公がプロであることをあらわしています。

謎解き

この映画には、謎解きの要素があります。主人公を見つけようとするアメリカ政府の財務省の分析官メディナが、主人公を探していく過程や主人公に迫る犯人は誰なのか、主人公のサポートをしているのは誰なのか、など伏線が多く張られています。この謎解きは自分では解けないと思いますが、明かされたときには快感がありますね。

自閉症や孤独を描いている

虐待された人や社会不適合者、他者と関係を築けないものの孤独というのがテーマとしてうまく描かれています。アクション映画というよりもこの人間ドラマがメインの映画といえると思います。

主人公はかなり特殊で孤独な人間で、いわば異常とてつもない孤独を抱えています。

過去にものすごいトラウマを抱えており、その過去の出来事が徐々に明かされていくのですが、その体験はかなり厳しくつらいです。この過去があるので主人公の異常さにも説得力が出ていますね。異常な親に育てられると子供はおかしくなるということが描かれています。







悪いところ

ザ・コンサルタント 映画
ここまでは『ザ・コンサルタント』のいいところを挙げてみました。次に悪いと思ったところを挙げてみます。

見づらいアクションシーン

アクション映画なのでこれが一番大きいポイントなんですが、アクションシーンがとにかく見にくい。。

集団との銃撃シーンでは位置関係がわからず、とにかく敵が出ては撃つ敵が出ては撃つというのの繰り返し。

さらに夜に戦うシーンでは、画面が暗いしカメラが近すぎてどんな風に動いているかわからない・・・。しまいには相手をどう倒したか、なんで怪我してるかも分からない始末。恐らく『ボーン・アイデンティティ』のような凄腕の殺し屋の鮮やかな手口を見せたかったのでしょうが全然実現出来てません。監督が無能すぎるよ、こりゃ。。

配役が微妙

正直、ベン・アフレック以外の俳優陣が地味すぎます。主人公が助ける経理担当アナ・ケンドリックはかわいいキャラでもなく、なんで好感を持っているのかがわかりません。もちろん主人公は自閉症なので恋愛には発展しないのは当然なのですが、画面にどうしても華が足りません。

また、突然恋愛モードに入ったりするけど、それまでの心の流れがわかる描写が足りません。

財務省側のキャラクターもはっきりいって地味ですし、悪役も顔や態度から悪い人間であるというのがわかりません・・・。敵となる傭兵たちも強そうでないし、街のチンピラって感じです。これは明らかに配役のミスだと思います。

しょぼいボス

敵のボスがしょぼいのは大問題ですね。彼がどんな悪いことをしているかもあまり描かれないので、彼を殺さなければいけない理由もわかりません。顔もいい人の顔をしているただの小心者にしか見えないのです。

こんな小物、殺す必要もないし、主人公の命を狙ってくるわけでもありません。まさに意味なく殺されるのです。

薄気味悪いストーリー

これはネタバレかもしれませんが、最後のほうに主人公の兄弟が出てきて、まさかの展開になります。敵の傭兵のリーダーが弟だったということなのですが、正直なにそれって感じです。都合が良すぎるし、それで任務を投げ出すようなラストにはなんのカタルシスもありません。

なんか知らないけど兄弟で仲良くなってるし。父親がおかしな人だったら子供も狂うということを描いているのかもしれませんが、薄気味悪い脚本です。

狂った人間だからこその展開

ただ、これらの不満点つまり不条理は、もしかしたら意図的になされているのかもしれません。

自閉症であることや教育で壊れた人間だから、簡単に人を殺すし、心の流れがないし、小物も意味なく殺され、任務は投げ出すし、敵である殺し屋同士でも仲良くなる、ということです。

それであれば監督はすごい仕事をしていることになります。このように意図的にこの作りにしているかもしれませんが、細かなセリフを見ると、おそらくそんな意図はないように感じます。

薄気味悪い映画ですが、自閉症や教育によって狂った人間、不条理さ、壊れた人間、孤独な人間同士の結びつきを見てみたい人は映画館に足を運ぶことをおすすめします!

 

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